天然ミネラルの増骨効果についての試験結果の報告
静岡県立大学大学院にて行われた、ラットによるミネラル(サルデチエラ)の摂取試験の科学的データを紹介します。DNAの増加に関する試験結果の内容は『4)骨組織中DNAの増加』をご参照下さい。
1)ラットの体重、血清成分等への影響
成長期及び加齢期のラットに対し体重100g当たり50mg及び100mgを含むサルデ・チエラ水溶液1mlを1日1回7日間連続投与した。
対照ラットには無投与群及びサルデ・チエラ500mgに含まれるカルシウム量に相当する塩化カルシウム水溶液(カルシウム3.155mg)を同様に投与した群を設けた。
最終投与の24時間後における成長期ラットの体重と血清カルシウム及び無機リン濃度を図1に示す。また、加齢期ラットに対し、同様の試験を行った。結果を図2に示します。
結果
成長期(左1図)及び加齢期ラット(右2図)のいずれにおいても、体重、血清中のカルシウム及び無機リンの濃度は対照群と比較して、サルデチエラ及び塩化カルシウムの投与による変化は認められません。したがってサルデチエラの摂取による血清成分への影響は低いと考えられます。
2)骨組織中カルシウムの増加
サルデチエラを成長期ラット(雄4週齢)及び加齢期ラット(雌性:50週齢で体重220~250g)に7日間経口投与した。投与後解剖し、大腿骨組織を骨幹部と骨幹端部に分けて採取し、骨組織中のカルシウム量を測定した。得られた結果を図3に示します。
結果
サルデチエラの摂取によって成長期ラットの骨組織中カルシウム量は明らかに増加した。一方カルシウムのみの摂取では増加は見られなかった。また加齢期ラットにおいても成長期ラットと同様にカルシウム量の増加が確認された。

3)骨組織中アルカリフォスファターゼの増加
サルデチエラを成長期ラット及び加齢期ラットに7日間経口投与し、骨石灰化促進酵素であるアルカリフォスファターゼ活性を測定し,結果を図4に示します。
結果
サルデチエラの投与により、成長期ラットの骨幹部組織及び骨幹端部組織のいずれにおいてもアルカリフォスファターゼの増加が確認された。
加齢期ラットにおいても、アルカリフォスファターゼの増加が確認された。しかしながら、塩化カルシウムの投与では成長期、加齢期ラットのいずれにおいても酵素活性の増加は認められなかった。アルカリフォスファターゼの増加は増骨作用の増加を示している。

4)骨組織中DNAの増加
サルデチエラを成長期ラット及び加齢期ラットに7日間経口投与し、骨組織中の細胞数の指標となるDNA量を測定した。得られた結果を図5に示します。
結果
サルデチエラの経口投与により、成長期ラットの骨幹部組織及び骨幹端部組織のいずれにおいても体重100g当たり100mgの投与でDNA量の増加が確認された。一方、塩化カルシウム投与によっては変化は認められなかった。
加齢期ラットにおいても、骨幹部組織及び骨幹端部組織のいずれにおいても100mg投与によってDNA量の増加が確認された。しかし塩化カルシウムの投与による増加は認められなかった。
DNA量の増加は、骨形成組織の細胞数の増加を示している。今日まで、他にDNAを増加させる薬剤の報告はありません。

5)サルデチエラの類似合成品は効果がなかった。
天然ミネラル・サルデチエラが含有する主要元素量と同じ組成になるように混合したミネラル液2種類を調整し、成長期(4週齢)ラットを使って上記増骨試験と同様の方法で処理し、同様の項目について測定を行った。
2種類の合成ミネラルは4種類ミネラル混合(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩素)と9種類ミネラル混合(カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ナトリウム、カリウム、塩素、ケイ素、マンガン、硫黄)液である。その組成は表に示すとおりである。

結果
体重、血清中のカルシウム及びリン濃度は、対照群と比較して、いずれの場合も有意な変化は認められなかった。
また大腿骨組織の骨幹部(皮質骨)と骨幹端部(海面骨)組織におけるカルシウム含有量には変化は認められなかったが、アルカリフォスファターゼ活性及びDNA含有量には変化が認められた。
変化の内容を見ると、骨幹部組織では、4種混合及び9種混合液のいずれを投与してもアルカリフォスファターゼ活性及びDNA含有量ともに有意に減少した。
骨幹端部組織においてもカルシウム含量に変化はないものの、アルカリフォスファターゼ活性は両処理区で減少し、DNA含量は9種混合ミネラルの投与によって減少した。
この結果は、カルシウム含量は低下しなかったものの、アルカリフォスファターゼ活性及びDNA含量の低下を引き起こし、増骨よりむしろ減骨を引き起こす可能性が示唆された。

試験結果
サルデチエラが含有する主要なミネラルの組み合わせで合成した複合合成ミネラルでは、骨形成に対する効果は認められなかった。
他のミネラルの組み合わせで効果が現れる可能性があると考えることもできるが、むしろ天然ミネラルサルデチエラ(地の塩)は25種類を越す多量、少量、微量、超微量元素を含有しており、この種類の多さとミネラルバランスが重要であると考えられる。
5種類を越すミネラルのバランスを考慮した実験は実質的に困難である。ましてや25種類を越すミネラルのいずれに増骨効果があるかを試験することは現段階では不可能である。
したがって、現段階では、天然ミネラルの増骨効果について、多様なミネラルとそのバランスが示す相乗効果又は複合効果とでも表現する以外に説明できない。

